治療室 |
初めに
捻挫治療
テーピング
アイシング
戻る |
基本のRICE! 参考
1.休息 (rest)
怪我をしたら、ただちにその部位を使うのを中止すること。運動その他の活動を引き続いて行うと、怪我が悪化するので、休息が必要になります。
2.冷却 (ice)
冷却は、腫脹の発生を遅らせたり、腫脹を最小限に留めることによって、痛みや筋緊張を減少させ、損傷部に起こる炎症反応をおさえます。組織の温度の低下は、局所的な血管を収縮させるため、損傷部位への血流が減少して、血腫・腫脹の軽減をはかります。冷却により神経刺激が局所的に抑えられ、神経伝導速度が低下するので、損傷部位周囲の痛みが緩和されます。さらに、冷却によって患部周辺の損傷していない細胞の新陳代謝が減少するために、損傷程度が抑えられます。
●使用するもの●
アイスバスケット(氷の入った水入りのバケツ)これが一番!!
氷のう(袋の中に水で洗った氷を入れたもの)
ケミカルアイスパック(アイスノンのようなもの)
コールドスプレー (上のものが無い場合)
●使用時間●
15〜30分間ほど。(15分間冷却した後、5分間の休憩。その後、再度冷却する。)
3.圧迫 (compression)
捻挫をすると、周囲の組織から関節内部に血液が流れ込み、組織を膨張させます。これが”腫れ”です。圧迫は、出血をよく抑え、回復を早くすることが出来ます。
●使用するもの●
包帯(綿包帯、弾力包帯)
テーピング(ホワイトテープ、キネシオテープ等)
綿花、スポンジ等
4.挙上 (elevation)
損傷部位を心臓よりも高く持ち上げ、重力の働きによって余分な体液を排出するようにします。例えば、足関節の捻挫の場合、座布団を半分に折って、その上に足を乗せ、高くします。挙上により、静脈還流やリンパ液の流れを速やかにし、局所の腫脹を間接的におさえます。
■ 注意点 ■
・怪我をすると数秒で腫れてくることが多いので、「RICE」はできるだけ早く始めなければなりません。
・出血、骨折による変形の認められる場合は、それらに対する治療を先に行うことが大切です。
・低温のもの(氷・氷のう・アイスノン・コールドスプレー、等)を皮膚に直接当てていると、凍傷になる 危険性があります。損傷部位に、これらが直接当たらないようタオルなどをかぶせてから使用するようにして下さい。
・コールドスプレーは、皮膚にアレルギー反応を起こすことがあります。
また、痛みをおさえる効果は期待できますが、深部の出血・腫脹をおさえる効果はほとんどありません。
・圧迫するためには、損傷部位を包帯(テーピング)で巻きますが、強く巻きすぎて血行を妨げることがないように注意しましょう。血行が妨げられた場合、しびれ、痙攣、痛みが現れます。こうした症状のうちいずれか1つでも現れたら、ただちに包帯(テーピング)を取り去って、安静を保つようにして下さい |
|