第39回全日本躰道選手権大会 2005/11/26、27
初めに
遂に全日本大会の日が来た。昨年は体調が良くなかったが、今回はいつもの状態だったので、体調面で不安はなかった。
只、やはり、深夜バスで東京まで来ると、早朝に着いてしまい、時間を潰すのに苦労した(苦笑)。
昨年は三回戦で惜しくも敗れてしまったので、今回は何とか翌日の本戦に残れるよう頑張ろうと考えていた。
実戦
実戦競技だが、ここ最近審判の判定がかなり良くなってきているので、これはいい事だと思う。
只、団体戦の時、我々の判定をした主審はどうも良くなかった。
以前から良くない審判なのだが、果たしてこの審判は本当にわかっているのだろうかと思った。
あまり審判の事を悪く言うのは良くないが、どうしてもこればっかりは書かずには居られない。
何故なら、審判が正しく判定をしないと選手が危険な状態に晒されてしまうし、大怪我にも繋がるからだ。
だからこの様に書かれる審判は、もっと判定をしっかりしたものに出来る様努力して欲しいと思う。
所で、今回は社会人の時と同じく、三人の審判で判定をするものだと思っていたのだが、意に反して従来通りの二人制だった。
人数と時間の関係だろうかと思った。
さて、自分の実戦の感想だが、一回戦の相手には審判の運が良く、体勢が崩れていたにもかかわらず、斜状蹴りが技有りになった。これは相手選手が可哀想だなと思った。
しかし、次は相手の動きを読んでいい形の飛燕突きが出せ、これで合わせて一本になり二回戦に駒を進めた。
この飛燕突きの感触は久しぶりだったのでこれを忘れないようしなければいけないと思う。
二回戦。この試合は一寸焦りすぎたかなと思う。お互いに有効が無く、ジリジリとしていたので、こちらが思い切って技を出し時に動後の隙を付かれ有効を取られてしまい、それで余計に焦ってしまい結局そのまま相手に何も与えられずに時間切れで終わってしまった。
今回ばかりはこの負けが思いっきり応えた。昨年より上位に行こうと考えていたのもあるだろう。
正直もう辞めようかなと本気で考えたりもした。
しかし次の団体戦まで時間があり、時間潰しに何気なく寄ったコンビニで漫画を読んだ時、諦めなければいつかは到達するという文章をみて、よし!まだまだ頑張ろう!と思った。
今回は勝ちたいという欲が出てしまったからこんなに落ち込んだのではないかと思う。
団体戦は多分今までの中で一番出来が悪い内容だった。
相手に何度も捻技を仕掛けたのだが、只単に挟んでいるだけで全く捻体渦生が使えていなかった。
四回仕掛けて一度も成功しなかったのは情けないとしか言いようが無い。
ここ最近捻技の練習をしていなかった事もあるだろうが、それにしても今回は悪すぎた。
捻じ込む動きをものにしなければならないと痛感した試合だった。
法形
法形はやはりいつもと同じだった。
二段蹴りが出来ている選手が少ない。
そして、変体の法形での蹴り突きが躰が曲がっている事がやはり同じだった。
転技は確かに向上した。
が、あれは誰にでも出来るのだろうか。
難しい事に挑戦するのはそれは素晴らしい事だ。
しかし基本が疎かになっていたのでは本末転倒ではないのだろうか。
その証拠に基本技が悪くなっていっている。特に運体の蹴り突きが。
これはもう仕方の無い事なのだろうか…。
終わりに
閉会式になるといつも大会寸評がある。
この中で法形についての発言があったのだが、その言葉が私にとってはとても気になるものだった。
どんな内容かと言うと、「法形はバク宙捻りが無いと勝てない物になってきました。」と言うものだった。
私はこれを聞いて、ああ、もう法形は完全に踊りになってしまった!と感じ、やるせなく、哀しくなった。
この発言では旋体、運体はもうこれ以上発展はしないだろうし、ますます基本技に対する取り組みは悪くなって行くだろう。
何故ならいくら旋体、運体を頑張った所で、試合では勝てないからだ。
勝てないとやはり勝てる法形しかしなくなる。
そうなると当然それ以外は悪くなる。
完全に法形が試合に引っ張られた形になってしまった。
これでは法形を活かす事は到底出来ないだろう。
哀しい事だ…。
2006/01/01 (日)