第37回全日本躰道選手権大会 2003/11/22、23

初めに 実戦競技 法形競技 終わりに

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初めに
 今回は昨年とは違い(昨年は試合4日前に左太腿を痛めてしまった)万全の体調で参加する事が出来た。昨年の雪辱を果たすべく、また先に行われた社会人大会での自分の弱点を克服出来ているかどうかを試すものだった。

実戦
 今回の実戦競技はいつもと比べると審判の判定がかなり厳しい内容になっていた事だった。個々の試合内よりもこれが一番印象に残った。前回の試合内容にかなりの講義が出たのかどうかはわからないが、今まで以上に厳しい判定だった。以前なら完全に技を躱しているのに技有りを取ったり、かすっただけの技で一本になったりと、ちょっと待てと言いたくなるような試合がかなりあった。しかし今回は確実に決まった技だけをしっかりと取っており、自分で一本取ったと思った試合も後でビデオで見直すと審判の判定が正しかったなと納得がいくものだった。
 自分としてはこのような判定の方が選手に、以前のようなかすっただけのものではなく、確実に決まった技しか取ってくれないという意識が出てきて技の威力・正確さを考えるようになり、ただ単に当てればいいという考えがなくなるので今後もこの厳しい判定でやってもらいたいと考えている。
 また、構えや運足がいい加減であればすぐに注意が飛んできた。今までなら運足と構えについて口煩く言う割には試合ではそんなもの知らないと言わんばかりにいい加減で、何の為に構え注意や運足注意があるのかと疑問に考えていたので、いい方向に向かっているなと思った。こういった事は今後も積極的にやっていってもらいたい。
 さて、今度は自分の試合内容についてだが、社会人大会が終わってから自分の弱点克服課題に取り組んで稽古してきたのだが実際の試合なると全く今までと同じで変わっていない事を指摘された。とにかく相手を待ちすぎていて自分から攻める事が全く出来ていなかったようだ。自分では待ちという意識はなったのだが、ビデオを見てみると確かにそうだった。昔はまだ動いていて相手の運足の隙に入り込んで攻めていたらしいのだが、今は全くそれが出来ていないとも指摘された。幸い団体戦からだったので個人戦までには時間がかなりあったので個人戦でそうならないように意識する時間が持てたのが良かった。
 個人戦は団体戦で敗れた相手が一回戦の相手だったので先程の仮を返したく思い、また悪い部分を指摘されていたので、これも払拭する思い込めて試合に臨んだ。結果は最終的に時間ぎりぎりに反則を受けて負けてしまったが、内容は一番充実していた。一つだけ物凄く反省しなければならない事が一つあるのだが何かと言うと、相手の攻撃を避けようとして顔面に打撃を受けてしまった事だ。私は常に顔面に攻撃をもらうのは(故意に顔面攻撃をしてきたのであれば話は別だが)避けるのが下手で、攻撃を食らった方が悪いと言っている。今回自分がそれをやってしまったので何と情けない事かと反省している。
 今回の実戦競技は大いに納得のいく試合で参加出来て良かった。まぁいつものように礼に欠ける所も見受けられたが。これは一向に良くなる気がしない。これが無くなればもっと良くなるではと考えている。

法形
 法形に関しては殆ど転技しかやらないので書く事がだんだん無くなってきているのが正直な所である。転技の技術が着実に向上してきているのはわかるが、それ以外のものは逆に悪くなっている。やはりいつものように二段蹴りが出来ていない選手が沢山いた。運身も大事かもしれないがもっと基本の技に励むべきではないのだろうか。このままの方向で行けば極端な事を言うようだが、単なる踊りになってしまうだろう。

終わりに
 今回は顔面を怪我してしまいかなり情けない結果で終わってしまった。次回の試合では必ず翌日の本戦に出場出来るよう頑張りたい。
 今回の最優秀選手に選ばれた選手は法形、実戦共に優勝だったので誰もが認める賞だろう。彼の試合は実戦での反応力の素早さと、技を出す瞬間、速さが大変に素晴らしい。法形やその他でかなり稽古してきていると思われる。大変参考になるので今後の稽古に取り入れて頑張ってみたいと考えている。

2004/01/25 (日) 22:19:10