第二回西日本地区躰道優勝大会
(2000/9/17実施 会場:和歌山県海南市立総合体育館)
私は今回の西日本大会には公務員試験の関係上出場する事が出来なかった。従って今回の試合の感想の内容はビデオで見たものを中心に書いていく。
はじめに実戦競技についてだが、今大会の実戦競技は余りにも審判が躰道の理想に走りすぎたと言えるのではないだろうか?実際選手と審判の食い違いがかなり現れていたらしい。以下に今大会の問題となった部分を出来るだけ感情的にならずに述べてみようと考える。
因みにこれが問題の部分である。
「直線的な運足からの技はポイントを取らない」
では直線的な運足は一体何の為にあるのか?これでは直線的な運足の意味は無いと言っているのと変わらない。これでは送足、引足、追足、退足と言った残り四つの運足は一体どうなってしまうのだろうか?
また直線的な運足からの技を取らないといくら技が決まっても試合が終わらず、徒に試合時間が延びてしまい、また、選手の体もボロボロになる危険性が挙げられる(実際ボロボロになって、怪我をしている選手が沢山いる)。反論を覚悟の上で、敢えて書かせてもらうが、今大会の審判は余りにも横に動いてからの技にこだわり過ぎている!と言いたい。
そして、どうして直線的な運足はいけないのか?その理由を明確に説明した事が今まであっただろうか?私は今年で4年目になるが一度もそんな説明は聞いた事が無い。それ以前に誰一人としてそんな事を話しているのを聞いた事が無い。
これでは審判がその時の気分次第でルールが変わってしまうと言う恐ろしい事になる(今大会のビデオを見る限り、私には審判によって余りにもルールが変わってしまう印象を受けた。それは違うと言う反論があれば直接私に手紙を送って下さい)のではないだろうか。この様な事では審判と選手の溝は深まるばかりだと考える。
よく、「実戦と形は別物」この言葉が示す様に、運足もそれと同じではないのだろうか?
基本を重視するのは良いが躰道の場合は基本に(特に運足)囚われ過ぎている傾向がある。
これでは応用が出来ない。応用が出来ないと言う事は柔軟な発想が出来ないのと同じでは無いだろうか。
何故なら基本に囚われ過ぎる余り、何時の間にか一つの考えだけでしか行動出来ないようになるからだ。簡単に言えばパターン化した行動しか取れない様になってしまう。
パターン化した行動はとても脆い。それは、決まった動きしか出来ないからだ。つまり簡単に行動が読まれてしまう。また、パターン化した動きでは一旦予測不能の事態が起こると頭が混乱してしまい、棒立ちの状態になってしまう。そして何の反応出来ずに一方的にやられてしまう。このような事態を招かない為に稽古をしているのに、これでは本末転倒と言えよう。凝り固まった考えではこの様な事態を容易に招いてしまう。はたしてこれで武道をやっていると言えるのであろうか?少なくとも躰道を武道として考えるのなら、応用もやっていかなければ進歩は無いのではなかろうか?
どの様なものでも基本と応用の繰り返しだと私は考えている。応用ばかりになってもいけないし、かと言って基本だけになってしまうのも良くない。どちらかだけに傾いた状態では様々な弊害が発生する。二つが程よい状態で調和していなければいけない。躰道が調和を謳うのならこの課題に真剣に取り組んで乗り越えて行かなくては、ますます競技人口は減少し更なる発展は望めないだろう。
最後に、とある審判が「地方の躰道のレベルは低い!」と、少し此方を馬鹿にしたような事を言っていたのを聞かされたが、この様な事を言われると、今まで一体何の為に頑張って練習してきたのかわからなくなってしまう。此方としては、指導者不在の中で一生懸命に頑張っているのだから、この様な発言は止めてもらいたい。
今回の試合形式もやはり前回同様に、一、二回戦は旋・運、三回戦は変・捻・転、四回戦以降自由と言うものだった。
私がこの試合を見ていて受けた感想は、関東地区の選手の方々は転体は確かに上手いが、その他の旋・運・変は意外と疎かになっているな、と言う印象を受けた。
その理由としては、例えは旋体なら、旋体直状突きの払いの手が全く無かったり、旋体で入る時の顔面防御が出来ていないところが挙げられる。運体なら、三節一体がお世辞にも正確に出来ているとは言えない選手が沢山見うけられた。酷い場合になると蹴り足が全く抱え込めていない選手もいた。また、二段蹴りの高さが低く、引き足も十分に出来ていないのが目立った。変体も同様で、やはり運体の蹴り突きが正しく出来ていない選手が多くいるように感じられた。足絡みの後の蹴り突きが全く出来ていない人もいた。
これらの原因は恐らく学生大会や全日本大会に向けて、どうしても転体ばかりの練習になってしまうからではないだろうか。何も転体をやるなとは言わないが、もう少し他の法形もやった方が良いのではないだろうか。試合に勝つ為だけに転体ばかりをやっていたらシンドイだけだと私は考える。またバランス的にも良くないのではないだろうか。他の法形には他の法形の持つ意味があり、基本習得に繋がるはずなのだから、転体中心の考えを改めるべきだと私は考える。
今大会の展開競技は、我が大阪経済法科大学1チームしか出場しなかったので、他大学と比較検討することが出来ないので特に書く事は無いのでこれで終わりに使用と考える。
今回の展開の反省は学校で充分出来るのだから。
私は残念ながら今大会には出場する事が出来なかった。しかし仮に出場していたとしても、足を怪我していたのでまともに動く事は出来なかっただろう。
今回はビデオを見ての感想となったが、ビデオの撮影の仕方が悪かったので、法形競技を見ていて正直イライラした。何故なら、今後の反省の為に特に法形競技は二人同時に撮影するのが重要なのに、全くそれが出来ていなかったからだ。
今後はもっとビデオ撮影の仕方を教えて行く必要があるなと思った。
2000/10/18 (水) 作成