平成17年度関西地区納会大会 2005/12/23

初めに 実戦競技 法形競技 終わりに

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初めに
 今回は試合の一週間ほど前に風邪を引いてしまい、それが治らない状態での出場となった。
 最初は大丈夫だろうと高をくくっていたのだが、やはり躰は正直で、実際に動いてみるとかなり体力的にしんどかった。

実戦競技
 今回も個人と団体、そのどちらにも参加した。
 先ず個人戦からだが、これはもう今まで一番悪いものだった。
 心のどこかで風邪を理由に言い訳をしていた。
 躰が自分の思った様に全く動かなかったし、風邪を引いているから適当にしておこうかなと、相手にとってかなり失礼な心構えだった。
 当然そのような心理状態ではろくな結果が出せる訳もなく、あっさりと一回戦で負けてしまった。
 その次の団体予選も同様で、全く普段通りの動きが出来ず、更に相手の顔面に蹴りを入れてしまい失格となった。
 午後の団実は午前の反省を活かすべく、これが今日最後の試合だから後の事は考えずに思いっきりやろうと決心して試合に臨んだ。
 途中左膝を痛める事故があったが、それでも気合でやりきった。
 終わってみると三人抜きをしていた。
 別に三人抜きが出来たから凄いなどとかではなく、この試合が終わった時、初めて自分が、今日風邪を言い訳に守りの姿勢になっていたのがわかった。
 試合後の打ち上げでいつもお世話になっている先生に、今日は消極的な試合で、午後からは攻める試合をしていたと言われた。
 また、自分の試合はその様な心理状態が見ていてすぐわかると指摘され、攻める心を忘れてはいけないと教えて頂いた。
 いつも心、心と言っているが、今回ほど心の大切さを学んだ試合も無かったと思う。これからは真剣に心を磨く稽古をする必要があると痛感した試合だった。

法形競技
 「初めに」の所でも書いたように、風邪が治っていなかったので、一回法形をやっただけで今回は物凄く疲れた。
 一回戦は転体をしたのだが、最初の左右の動作が終わって正面を向く所でかなり息が切れていた。
 それとまた足を間違えてしまった。最初は前足を基動線に持ってくるのだが、後ろ足を持って来てしまった。
 この辺りは注意しないといけない。
 そして転体の後半の左右が終わった時しんどくて何度も呼吸をして息を整えた。
 もう呼吸法もくそあったものではなかった。
 これでよくまあ一回戦が勝てたものだと思う。
 風邪が完治しなかったのは仕方が無いが、今度はもう少しその時の躰の状態に合った法形を考えてやるのも一つの練習ではないだろうかと思った。

終わりに
 そう言えば今回久しぶりに展開(三人展開)をやった。しかも何と主だった。
 学校を卒業して以来の展開だったので実に四年ぶりの展開だ。
 しかも当日出場が決まったので本当に出来るのだろうかと思った。
 まぁ引き受けてしまったものは仕方が無いので、いつもやっている竹刀避けや草履打ちの応用でなんとかなるだろうと考える事にした。
 後は最近出来るようになったロンバク宙を決めてやろうと思った。
 当然今回が初めての事になるので不安はかなりあったが、自分の躰の感覚を信じ、必ず出来ると考えた。
 結果としてはぶっつけ本番にしては良い出来だったと思う。
 ロンバク宙は成功したのでこれは収穫は大きかった。
 途中相手の攻撃をモロに喰らってしまう場面があったのでそこはいただけなかったが、まぁ何とかなったので良しとしたい。
 まとめとして今回の納会で得たものはかなり大きかった。
 心のありようの大切さと、ロンバク宙の成功。
 この二つが今回の納会で得たものだった。
 今年はそれを活かして稽古に励んで行きたいと考えている。
 それと、今回初めて一般の審判をやらせて頂いた(昔一回だけ少年部の審判はした事はあるが)。因みに判定をしたのは新人法形三位決定戦と決勝戦。
 審判は審判で、やってみると意外と難しかった。
 何がどう難しいか具体的に言えば、自分の判定に責任を持たなければいけない事だった。
 自分の判定で今後どのような影響を選手に与えるか。誤った判定で折角の良い物が悪くなるかもしれない。と言う思いがあり、判定の笛の音を聞くまでの間かなり煩悶を繰り返した。
 結果として今回は技の優劣よりも、新人戦なので以下に基本に忠実かで判断した。
 自分が旗を揚げなかった方が技としては優れていたが、基動線や払いの動作が悪かったので、これで判定をした。
 自分の判定結果が選手に伝わってくれれば良いのだが、多分これは難しいだろう。
 今回審判をして、選手としては得られなかったものを得る事が出来、良い経験になった。この経験も今後の自分に活かして行きたいと思う。
2006/01/03 (火)  作成