平成十五年度関西地区納会大会
(2003年12月14日実施)

1、 実戦競技について

2、 法形競技について

3、 その他

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実戦競技
 今回の実戦競技については先の全日本での反省を活かすべく臨んだ試合だった。しかしどうも悪い所が直っておらず今ひとつパッとしない結果に終わってしまった。特に何が一番気になったかというと、相手の攻撃に対して後ろに下がってしまい、相手の攻撃のちょうどいい位置に自分の体を移動させていたと言う事だった。こんな事なら初めから動かずにその場にいた方がましだなと後で自分のビデオを見て考えてしまった。別に下がるのが悪いと言うのではないが、その後の処理の仕方が悪すぎた。これでは全日の悪い所が全く直っていない。前に出ようとも考えていたのだが、これも余り出来てはいなかった。
 それから、全日の後、週二回程度の稽古で何とかなるだろうという自分の慢心が体力の低下を招いてしまい、準決勝、三位決定戦において明らかな体力不足に陥り、まともに動けなくなってしまっていた。今回はこれが一番反省すべき所だと考えている。
 さて、今回の学生の動きだが、全体的に昨年に比べるとかなり上達していた。全員の力量がどの様に上がっていたかというと移動の早さが挙げられる。また技に対する対応と、単発で終わらない連続的に技が出ている所が昨年と比べてかなり向上していると思った。
 この調子で頑張って、学生大会で結果を残して欲しいものだ。

法形競技
 今回の法形競技は転体をやる事にした。結果は一回戦負けだった。後から負けた理由を審判の先生に聞きに行ったら、動きが以前に比べて硬すぎると言われてしまった。またかなり動作が雑に見えたとの事だった。自分では丁寧にやったつもりだったのだが、改めてビデオを見てみると成る程その通りだなと思った。力が入りすぎているというのは、上体の力のみで動いていて、下半身の使い方がまるでなっていないく、その為に大降りの動作になっているという事だった。だから余計に雑に見えたりするのだろう。また、相手を倒そう倒そうと思っているために余計に無駄な力が入ってしまい、動作が遅くなるだと先生から教えて頂いた。
 実は転体は最近は殆ど稽古していなかった。転体と言うより法形の稽古の回数が以前と比べるとかなり減っている。法形はやらなくても、それにかわる基本技をやっていれば大丈夫だろうと考えていたのだが現実はそうではないと言う事を身をもって味わわせてもらった。やはり法形は疎かにしてはいけないということだ。
 今回の法形競技はKB大学の学生達が賞を独占していたが、独占しても当然の結果だった。全員法形のレベルが物凄く高いからだ。転体の前後のバク宙の高さも申し分なく、全体の動きも早く素晴らしいものだった。法形と実戦の両輪が上手く合致しているなと思った。これからも頑張って、こちらも学生大会で結果を残して欲しいものだ。

その他
 最後に、今回の試合でフランスから留学に来ている二人の躰士と別れる事になった。これを書いている時点ではもう韓国に行っているだろう。最後の試合という事で団体実戦で優勝したかったのだが、力が及ばず二位という結果に終わった。正直悔しかった。
 本当はもう少し残って一緒に稽古したかったのだがむこうにも都合があるので仕方が無いのだが。しかし短い間だったが、一緒に稽古し、試合に参加出来た事はとても良い経験になった。最初は言葉が通じるかなと思っていたが、一緒に稽古していくうちに言葉ではない何かで仲良くなれた気がした。躰道をやっていて他国の人と交流することが出来て本当に良かったと思っている。本国に帰っても躰道を頑張って欲しい。
 いつか必ずこちらからフランスに行って彼らに会いに行ってもう一度一緒に稽古をしたいものだ。

2004/03/07 (日) 作成